Burden, 2005.

The castor oil effect: Learner beliefs about the enjoyment and usefulness of classroom activities and the effects on student motivation.
The language teacher 29.10. October, 2005
学生が「楽しい」「usefulだ」と感じる活動は何か?を質問紙で探る。形としては、「〜な活動を、楽しいと思いますか?usefulだと思いますか?」の様にペアで聞き、それぞれ5段階で評価。20ペア中、15ペアに平均値の有意差が有り(t検定)。20ペア中、「楽しい」が「useful」を上回ったのは7ペアのみ。結果としてstrikingだったのは、学生がusefulだと思っている項目はわりと伝統的に日本の教室内で行われている活動(語彙暗記、新出語を辞書で調べる、英語のテープを聴く、教師が英語で話すのを聞く)で、それらの「楽しい」度は低い、と。ちなみに、訳読はどちらでも得点が低く、生徒から支持されていない活動だとわかった。
結論としては、学生が「useful」と思う活動と「楽しい」と思う活動には負の相関傾向があり、学生は「良薬口に苦し」(Castor oilと英語でいうらしい)的なビリーフを持っているようだ。
感想:データのタイプが修論と似ている。結果の見せ方については、やはり「上位に○○があった」「○○と××の差はこれくらい」という論じ方。こうなってしまうのは仕方ないかもしれないけど、なんか説得力がない!項目数が20と少ないのでなおのこと。着眼点はいいのだけど、方法論がイマイチの研究だ(自分の修論もだけど)。