Hyland, Chap. 3

続き・・・Chap. 3
Syllabus design and lesson planning. シラバスを作る際には、学習者のニーズなどに気を配りながら! 以下の手順で。学習者(彼らのゴール、レベル、興味など)を考える→learning contextを考える(期間、他のコースとの関係など)→target context(学習者のfuture role、彼らが必要とするタスク、テキストなど)を考える→コースのgoalとobjectivesを定める→シラバスをたてる→シラバスを単元ごとに分ける→評価方法・手段、materialを決める→教える→学習者を評価する。
Analyzing students’ need:まずは、「なぜこの学生達は、書くことを学ぶのか」を考える。学習者のニーズを考えるときは、「今、彼らが何を求めているのか」(present situation)と、「将来(実際に英語を使うシチュエーションに彼らが直面したとき)、彼らにとって何が必要なのか」(target situation)という二つの面から考える。needs analysisの方法は、質問紙だけに限らず、インタビューやグループ討論、ダイアリー、診断テスト、授業観察、examination of tasks, genre analysis, など、いろいろある。特に、最初に診断テスト的にライティングテストをやらせてみるのがいいだろう。英語で実際にどの様なモノが書かれているかというtext analysisもまた有用(実際に使われている用例を紹介している研究例はp.63上段にあり)。
Setting course goals and objectives:ゴールは、言語化できて、実践できて、評価できるモノでなくてはいけない。ニーズの中の何をゴールに含むかも教師が判断すべき。ゴールがgeneralなのに対して、objectiveはもっと具体的で、ゴールをいくつものステップにbreak downしたもの。ゴールの具体的な例はp.68。
Developing the syllabus:実際にシラバスをデザインする。シラバスの作り方としては、何を中心にするか(機能か、ジャンルか、中身か、等)によっていろんなつくり方がある。シラバスの中にいれるべきものは、p.70のtable 3.3. 学習者にとってどんなresourcesがいいのかも、彼らのニーズをもとに判断する。いずれにせよ、どんなシラバスであっても、学習者が必要とすることは、「draft, revise, conference, edit, proofreadできるようになること、そして、well-structured, effective textを作る技術を身につけること」である。
Planning unit of work:シラバスをたてたら、次は、その中身を一こまずつに細分化する。successful unitには以下の要素が必要。①長さ(十分にマテリアルをカバーして、けれど退屈になるほど長くはない)、②development(一つの活動が、スムーズに次の活動につながる。ロジカルにも発達段階を踏まえている構成)、③Coherence(一つのユニットに、全体的な統一感がある)、④Pacing(それぞれの活動がタイミングよく、適度な長さで行われる。ペース配分が適切)、⑤Outcome(ユニットの最後には、生徒が種種の学習事項を互いに関連づけることができる−学習者が自分のoutcomeを認識し、既習事項と関連付けて保持できる)。
評価:常に「これでいいのか?」「改良点は?」と、学期の間であっても、シラバスを改良する余地があるかどうか、自分で問うことを忘れずに。