Hyland, chap.5

続き・・・Chap. 5 Tasks in the L2 writing class
テキストの果たす役割(テキストが学習者に提示するもの)は、models, contextual background, language information, content schemata, stimulation to writeなどであり、テキストはライティングのクラスにとって核となる重要な部分であったが、その一方で、タスクは学習者が実際に取り組む(what learners actually do with materials)ことなので、こちらもheartの様な重要なものである。特に、ライティングのクラスでは、学習者はdiscrete itemを処理するのではなく、学習者が活動にengageすることが期待されているので、その、学習者がengageするタスクが、指導の成功のカギを握っているといっても過言ではない。
Types of writing tasks:ライティングのタスクタイプは、2つに分けることができる(=real world tasks & pedagogical tasks)。後者のpedagogicalな方では、よくターゲットとする文法事項やアイテムを中心とするタスクがあるが、この様な場合は、アイテム個々に独立したものではなく、学習者の究極的な目標を念頭に、学習者がアイテムと目標のリンクを見てとることができるような内容、提示の仕方、構成、などにする。具体的なtask typeはp.114のfigure 5.1.を。
Task component:タスクにとりかかる際には、いくつかのステージがある。①input(タスクを行うにあたり、学習者が触れるinput。学習者のレベル、コースの目的、タスクの目的などに応じて適切なインプットを選ぶ)、②goal(教師は、学習者に何をachieveして欲しいのかを常に明確に持つべき)、③setting(教室内で行うのか?宿題にするのか?その場合、手助けはあり?グループ、ペア活動?④roles(教師の、そして生徒のroleは?学習者には教師に言われたことをやるだけの受動的なroleしかないわけではない。学習者は、active participantsとして、教師や他の学習者、materialsとinteractする。教師がless controllingになり、more facilitatingになることにより、学習者はより積極的に学習に取り組むことができる。教師はタスクや、タスクの段階stageなどに応じてflexibleに自らの役割を変化させる)、⑤activity(タスクの中身)。
Language scaffolding:学習者にとって、困難であるgenreに応じた書き方、form、構成などに関して、教師はあらかじめscaffoldしてあげる必要がある。文法指導なども、この「サポート」の一環としてもちろん必要不可欠なことであるが、しかし、それ(文法指導)は、学習者がコンテクストのどの様に書くべきかという、より大きなレベル(ライティングの全体像)を見据えたものでなくてはならない。(文法を個々のdiscreet and isolated itemsとして扱うのではなく、あくまでもコンテクストの中で扱え、ってこと)。そのためには、ボトムアップよりも、トップダウン式の教え方がいい。つまり、まずはライティングのsocial purpose、そしてstructureはどの様なものか、といった、全体を眺めることからはじめ、最後に「ではこの様な目的のこんな構造のこんなスタイルの文を書くには、こんな文法形式が使えるね」という感じ。
Language scaffolding tasks:では、学習者を手助けするタスクは、というと、いろいろある。例えば・・・・・・①language familiarization(テキストを読んで、そのジャンルの形式、フォーマットなどに関するconsciousness raisingをする。例えば、フォーマルとインフォーマルな手紙を比較して、違いを考えさせる、とか)、②manipulation of models(テキストを学習者が操作する。例えば、テキストの並べ替えや空所補充など)、③controlled and guided composition(別の観点からテキストを書き直す、物語の最初や最後を書く、テキストの要約を書く、写真の紹介文を支持に従って書くなど←初・中級者向けなので私の学生には良いだろう!)
Composing tasks:上記のexplicit grammar teaching(明示的な文法・形式指導)、scaffolding、controlled / guidedを経て、最終的には学習者は自分の力で作文することになる。ライティングのプロセスは多様なので、様々なアプローチがるし、プレライティング活動一つとっても、いろいろある(p.130のtable5.2)。
Sequencing writing tasks. the teaching-writing cycle:学習者のとって、最初はscaffoldingが必要(特に未知のジャンル)。だが、サポートを徐々になくしていく(p.138のステージを踏む)。