Leki, Ilona, 1991. The Preferences of ESL Students for Error Correction in College-level Writing Class.
Foreign Language Annals, 24, 203-218

学習者は教師のどの様なCFがためになると思っているのか、など、学習者が持つ教師のCFへのattitudeを質問紙調査した。
 (質問紙は七段階の順序尺度の質問などから成っているのだけれど、分析が・・・。統計的処理がされておらず、論じられていて、参考程度かなぁ〜。古い論文って、こういうのが多いよね・・・)
 学習者の多くは、エラーに対してCFを望んでいた。学習者は、CFをきちんとみていると報告した。学習者は、構成や中身についてのコメントだけでは、不十分と感じている。
  教師はこの様な学習者心理を理解したうえで、すべてのエラーを修正しない理由などを説明して学習者の理解を得て、自ら効果的だと思われるフィードバックをするのがよいのではないか。

2009.3.22
Shin, Sang-Keun. 2008. ‘Fire our proofreader!’ Grammar correction in the writing classroom. ELTJ. 62/4 p.358-365

Leki(1991)と同じく、学習者が教師のwritten CFについてどう思っているのか調べた。
韓国人の5人の学生が、stimulus recall法によって彼らがcontent courseのために書いたアカデミックレポートのcomposition processを報告し、grammar correctionに関する見解についてのインタビュー調査も受けた(どんなタイプのFBがいいか)。
まずは、ライティング指導において教師が「当然のこと」と思っている4つのprincipleに関して、その妥当性を検証した。
princple1: Editing should be a clean-up activity. プロセスライティングにおいて、editingは最終段階にすべきタスク(最後の仕上げ)だと考えられている。しかし、学生から出た意見としては、それを覆すようなものもあった。彼らは、テキストをeditしながらmeaning(中身)を作り上げている。ideaを表現するのに十分なlanguageを持ち合わせていないので、そうせざるを得ないというのが実情のようだ。つまり、言語操作が不十分なせいで、ライターにとってはeditingはclear-up activityではなくなっているといえる。process-oriented pedagogyの負の遺産
principle 2: composing is a process of discovering meaning.
Principle 3: L2 writers’ compositing difficulties are largely the result of difficulties with composing than linguistic skills. イマイチ興味のないことなので割愛
principle 4: Teacher’s comments should not be directive.
最近はindirect CFにした方がいい、中身に注目を、という流れが強いが、今回の調査によると学習者はdirectなCFを望んでいるようだ。contentに対してはindirectなCFでもいいんだけど、formに関しては、indirectだと、どうやってそのCFを活かせばいいのかがわからない。WC(word choice) や(unclear)などというコメントに対処できない。
結論:corrective feedbackはやはり必要なんじゃない?